プロフィール

Author:新板橋クリニック
平成18年4月1日東京都板橋区、都営地下鉄三田線新板橋駅より徒歩1分に、清水公一を院長として、新板橋クリニックを開設いたしました。
消化器・胃腸科、外科を中心に、一般内科、肛門科を診療いたします。生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)の診療を行い、身近なかかりつけ医(ホームドクター)として、また予防医学にも力を入れ、温かくわかり易い診療で近隣の皆さん方のお役に立てるように努力して参りたいと思っております。
がん治療(早期発見・診断、手術、化学療法、緩和医療)に長く従事していたことから、がん集学的治療を行う腫瘍センター(オンコロジーセンター)を併設いたしました。
また人間ドック、消化器がん専門ドックなどにも力をいれております。
検査設備としては、上部内視鏡検査(咽頭・喉頭・食道・胃・十二指腸)及び下部内視鏡検査(大腸)(いわゆる胃カメラ・大腸カメラ)、レントゲン透視、超音波検査(エコー検査)、心電図等充実させております。
院長や医師の豊富な経験をもとに、近年ご要望の多いセカンドオピニオン等のがん医療相談も予約制で行っておりますのでご相談ください。

医療理念

医者と患者という人間同士が、健康・病気を相談しながら共同で診ていくことを目指します。人を思いやり、安心と満足をもたらし、心身共に幸せにできる医療を目指して行きたいと思っています。

新板橋クリニック

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新板橋クリニックからのお知らせブログ、診療案内や、病気のお話など
更年期以降の女性が女性ホルモンを補充するとコレステロールは?

「コレステロールと動脈硬化の微妙な関係」 



〜動脈硬化をふせいでお達者になろう〜 


更年期以降の女性は、末梢臓器・細胞内のコレステロールプールの量が減少(たりない)しています。その原因は、新しいコレステロールが、細胞内に入りにくくなっているためでした。


第1回から連続してお届けしています。



第21回:なにがおこっているの? その3



Q: 末梢臓器・細胞内はコレステロールが足りないのですか?


A: そうです。


更年期以降の女性に、更年期症状を緩和・改善するために、女性ホルモン補充療法が行われます。女性ホルモンを投与すると、なにがおこるでしょうか?コレステロールの数値は・・・?

補充前は血液中のコレステロール(総コレステロールやLDLコレステロール)の量・値が上昇していた女性が、女性ホルモンの補充を始めると低下し始めます。しばらくすると、若いころ(卵巣機能が盛んな時期)の数値にもどります。




つづく

コレステロールの数値が上昇する更年期以降女性:コレステロールが不足している?

「コレステロールと動脈硬化の微妙な関係」 



〜動脈硬化をふせいでお達者になろう〜 


更年期以降の女性は、コレステロールをどうしたらいいのでしょうか?制限したらいいのでしょうか?数値をさげたらいいのでしょうか?

今日の話は、女性の方にとっては大切ですよ。


第1回から連続してお届けしています。



第20回:なにがおこっているの? その2



Q: 更年期以降の女性では、血液中のコレステロールの量・値が上昇してきます。とくにLDLコレステロールの量・値が上昇してきます。なにがおこっているのですか?


A: 末梢臓器・細胞内のコレステロール量が減少しています。



更年期以降になると、卵巣から分泌される女性ホルモンの量・数値が減少してきます。女性ホルモンの量・数値が減少すると、コレステロールプールに影響があるのでしょうか?

実はあります。女性ホルモンは、細胞表面のコレステロール受容体(LDL受容体)の数を増やして維持する作用があります。LDL受容体は、LDLコレステロール(輸送体の名前ですね)から、新しいコレステロールを受け取り、細胞内にとりいれる入り口となります。LDL受容体も、創ったり、こわしたりしながら(生体自身が)、動的平衡を保ち、細胞表面に存在します。女性ホルモンは、LDL受容体の動的平衡を活性化して、創ったり、こわしたりの回転が早まります。また、細胞表面に存在するLDL受容体の数が増加します。そのため、女性ホルモンの量・値が減少すると、細胞表面のLDL受容体の数は減少します。


すると・・・?

LDL受容体の数が減少するので、末梢の臓器・細胞内にとりこまれる「新しいコレステロール」の量が減少します。細胞内の古いコレステロールは、細胞内から回収されていきますので、細胞内にプールされているコレステロールはどんどん減少します。

細胞内のコレステロールプールを一定にたもつように制御されているので、細胞内のコレステロールプールの減少を感知すると、肝細胞内では、新しいコレステロールを創る(同化)量を増やします。

肝細胞内で増産される「新しいコレステロール」は、輸送体にのって(LDLコレステロールと呼びますね)、末梢臓器・細胞に運ばれます。けれども・・・・。

けれども、LDL受容体の数が減っているので、細胞内に思うように取り込まれません。また、血液中を循環するLDLコレステロールを肝細胞内にとりこんで、品質をチェックするためにも、LDL受容体が必要です。けれでも、肝細胞表面のLDL受容体の数も減少しています。

結果として、女性ホルモンの減少と比例して、末梢臓器・細胞内の「新しいコレステロール」の量は減少します。そして、肝細胞は「新しいコレステロール」を創る量を増やして、血液中のLDLコレステロールも増加します。

つまり、更年期以降の女性が、年齢とともにコレステロール(LDLコレステロール)の量・値が上昇していくのは、末梢臓器・細胞内のコレステロールプールの量が減少(足りない)している状態を意味しています。血液中は多くても、コレステロールを必要としている細胞内では不足しているのです。


細胞内の新しいコレステロールが不足すると、どうなるのか?


それは、復習してみてくださいね。(第1回から読みかえしてください)


つづく

更年期以降の女性にはなにがおこっているの?

「コレステロールと動脈硬化の微妙な関係」 



〜動脈硬化をふせいでお達者になろう〜 


更年期以降の女性では、血液中のコレステロール量・値が上昇してきます。とくにLDLコレステロールの量・値が上昇してきます。どうしてなのでしょうか?LDLコレステロールは悪玉コレステロールとよばれています。悪玉コレステロールが高いと動脈硬化になるので、数値をさげないといけないといわれます。数値をさげる治療をうけた方がいいのでしょうか?


第1回から連続してお届けしています。



第19回:なにがおこっているの? 



Q: 更年期以降の女性では、血液中のコレステロールの量・値が上昇してきます。とくにLDLコレステロールの量・値が上昇してきます。なにがおこっているのですか?


A: 末梢臓器・細胞内のコレステロール量が減少しています。



しくみ・法則を順番にみていきましょう。


しくみ1:

細胞内のコレステロール量を「一定にたもつ」ように制御されています。


しくみ2:

肝細胞内で創られた「新しいコレステロール」は、輸送体にのって(LDLコレステロールと呼びますね)、末梢臓器・細胞まで運ばれます。

しくみ3:

「コレステロール受容体(LDL受容体)」という入り口を通って、新しいコレステロールは、細胞内にはいります。


それでは、更年期女性では、なにがおこっているのでしょうか?


つづく

悪玉コレステロールとは?
 
「コレステロールと動脈硬化の微妙な関係」 



〜動脈硬化をふせいでお達者になろう〜 


悪玉コレステロールとか善玉コレステロールとよんでいるものは、「しくみ」からみると何でしょうか?


第1回から連続してお届けしています。



第18回:悪玉コレステロールとは?


Q:悪玉コレステロールが高いと良くないと耳にしますが、どうなのですか?


A: 悪玉コレステロールというものは存在しません。


コレステロールの制御のしくみ・法則からみてみましょう。

「輸送体」という用語を思い出してみてください。コレステロールは血液に溶けないので、輸送体というトラックにのって、運ばれます。肝臓(肝細胞内)で創られた「新しい」コレステロールは、輸送体にのって末梢臓器・細胞に運ばれます。この輸送体を「LDLコレステロール」と呼びます。一方、末梢臓器・細胞内の「古い」コレステロールは、肝臓(肝細胞)に運ばれます。そのときの輸送体を「HDLコレステロール」と呼びます。このように、もともとLDLコレステロール(新しいコレステロールを輸送する)やHDLコレステロール(古いコレステロールを輸送する)は、輸送体の名前に過ぎません。


俗に言われている悪玉コレステロールは、LDLコレステロールのことです。善玉コレステロールは、HDLコレステロールのことです。



なぜ、悪玉・善玉という色分けがついてしまったのでしょうか?


つづく
体内のコレステロールプールの制御 その7

 
「コレステロールと動脈硬化の微妙な関係」 



〜動脈硬化をふせいでお達者になろう〜 


生体の恒常性・機能を維持するしくみ・法則は、「循環」「つくったり(再生・同化)」「こわしたり(破壊・異化)」を繰り返す(同じ操作を繰り返す)です。コレステロールプールも同じしくみ・法則を採用しています。それが、「動的平衡」です。


第1回から連続してお届けしています。



第17回:体内のコレステロール量の制御 その7



Q:制御についてまとめてください。


A: まとめて記載しますね。


しくみ1:

「肝臓(肝細胞内)」で、コレステロールを「つくったり・こわしたり」を繰り返します。細胞内のコレステロール量をもとにして、肝臓は、「つくったり・こわしたり」する量を加減します。

追補:末梢の臓器・細胞内では、コレステロールを「つくったり・こわしたり」することはできません。そのため、新しいコレステロールを血液からとりいれ、古くなったコレステロールを血液に排出しなくてはいけません。


しくみ2:


ということは、「すべてのコレステロール」は、肝細胞内に集めてこられて制御を受けることになります。「輸送体にのって血液中を循環しているコレステロール」は、肝細胞内にとりこまれて、チェックをうけます。食事で摂取・吸収された新しいコレステロールも輸送体にのって血液を循環して肝細胞内にとりこまれます。そのまま血液中にもどるものもあるでしょうし、古いコレステロールは破壊されます。肝細胞内で創られ、輸送体にのって血液中にでていく新しいコレステロールもあります。


しくみ3:

肝細胞内や末梢臓器・細胞内にコレステロールがとりこまれるには、「コレステロール受容体」という入り口が必要です。受容体の数が少なくなると、コレステロールは、血液中から細胞内に取り込まれなくなるので、細胞内では、コレステロールが不足して、血液中では、コレステロール(をのせた輸送体)が過剰になります。



しくみ4:

「輸送体(トラック)」には、種類があります。簡便に記載すると、肝細胞内で創られた「新しい」コレステロールを、末梢の臓器・細胞に輸送するトラックを「LDLコレステロール」と呼びますね。そして、末梢臓器・細胞内の古いコレステロールを肝細胞に輸送するトラックを「HDLコレステロール」と呼びますね。

しくみ5:

輸送体(トラック)に種類があるので、コレステロール受容体も、トラックの種類に合わせて種類があります。肝細胞は、新旧すべてのコレステロールを集めるために、いろいろな種類のコレステロール受容体を準備して、コレステロールをとりこみます。末梢の臓器・細胞は、「LDL受容体」をつかって、細胞内に新しいコレステロールをとりこみます。


つづく