新板橋クリニック
ピロリ菌感染を駆除することで胃がんを予防しよう
Version 2016.04
POINT ●ピロリ菌の感染が持続すると委縮性胃炎がおこる ●萎縮性胃炎が長期間持続すると胃がんが発生しやすくなる ●ピロリ菌のゲノム情報が、宿主の細胞に取り込まれると、胃がんが発生しやすくなる ●ピロリ菌を駆除して、萎縮性胃炎が改善すると、胃がんの発生が減少する(胃がんの発生を予防できる)
解説 (1) 萎縮性胃炎 ●ピロリ菌なくして委縮性胃炎なし ピロリ菌の感染率は、20歳以下で13%、20歳代で24%、30歳代で35%、40歳代で56%、50歳代で66%、60歳代で73%、71歳以降で74%となり年齢がますごとに増える傾向となります。ピロリ菌感染者では30歳以降では約85%に萎縮性胃炎を認め、一方ピロリ菌非感染者では4%程度にしか萎縮性胃炎は認められません。
●ピロリ菌なくして腸上皮化生なし ピロリ菌感染者では、20歳代で10%、30歳代で27%、40歳代で34%、50歳代で48%、60歳以降で57%に胃粘膜の腸上皮への移行(腸上皮化生)が起こっています。
(2) 胃がん ●食塩の摂取量と胃がんの発生には関連があります。 ピロリ菌感染者で、食塩の摂取量が増加すると胃がんの発生率が増加することが知られています。
(3) ピロリ菌の駆除と胃がんの発生予防 ●ピロリ菌を駆除することで胃がんの発生を予防できる可能性があります。 ピロリ菌の駆除をおこなうことで、駆除を行わない人より、分化型胃がんの発生率が3分の1程度に抑制されること、すでに委縮性胃炎や腸上皮化生が起こっている方でも除菌による胃がん発生予防の効果があることが報告されています。






























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